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入所者の方が不幸にしてお亡くなりになった場合、その葬儀において、担当した職員が園を代表して弔辞を読みあげます。このことは担当職員が誠心誠意勤めなければ、とうてい弔辞の文を作り読みあげることはできません。職員の気持ちが伝わった時の感激と、お世話させていただいた感謝の思いをあらわす弔文の一例をご紹介いたします。
 「心配り」
ケアワーカー 介護福祉士  荻 恵美
弔辞

 吉光芳明様、温水園職員を代表いたしまして、ここに謹んで哀悼の意を示し、お別れの言葉を述べさせて頂きます。

 冬の寒さに耐えた木や花の蕾が膨らみそして咲き、春の訪れを感じています。少しずつ暖かくなる春の日差しの様に、辛い病に打ち克ち回復されることを願っていましたが、7日の昼ご逝去されたとの報せを聞き、あまりに突然のことでただ呆然としました。芳明様のあの快活そうな笑顔が眼前に浮かんで、今こうして祭壇の前に立っても信じられない気持ちでいます。

 私が芳明様のお世話を初めてさせて頂いたのは、平成25年8月にショートステイをご利用された時からです。私は隣のユニットの職員であったことから、夜勤の時にお目にかかる事が多かったです。お孫様より頂いたのだと、ご自身が持っておられた本を紹介して下さったのを今でも覚えています。

 平成26年1月に正式入所となられてからはお会いする機会が減っていましたが、御縁があった様で、4月より翡翠ユニット職員となり、8ヶ月一緒に過ごすことが出来ました。
 芳明様は、とても心やさしく暖かい心配りをして下さる方でした。私が異動したばかりで分からない事があり戸惑っていると、他職員がどの様にしていたか教えて下さり、お世話をさせていただく際には「ありがとうございました」「あんたは上手や」とお礼の言葉、お褒めの言葉を頂きました。帰る際に居室へと向かい挨拶すると「ご苦労様でした」と労いの言葉を掛けて下さいました。

 また、大変ご家族思いのかたで、厚子様の傍に付き添われいつも気遣っておられました。厚子様が困っている事等があると、時には優しく、時には厳しく声を掛けていました。厚子様との馴れ初め話、ご夫婦で一生懸命働いてこられた時の話も聞き、理想の夫婦とは、お2人の事を指すのだろうなと感じました。
 御家族様が来園された時には笑顔で出迎え、嬉しそうにお話されていました。私達職員に写真を見ながらお孫様の事を話される時は、どこか誇らしげでもありました。

 芳明様は普段より気丈な方でした。ご自身で出来る事は、出来る限りご自身でされていました。無理せず私たちを頼って頂きたいと気がかりな時もありましたが、今まで自身に厳しく頑張ってこられたのでは、と考えると、私も見習わせて頂きたいと思い至りました。
 居室で過ごされる際にはよく本を読まれていました。本の感想を聞かせて下さる事もありました。
 お謡いをされていた経験を活かし、厚子様の誕生会で披露して下さいました。きりっとした表情で朗詠されている姿は、今でも忘れられません。

 芳明様から、家族を大切に思い、気遣う事、他者を心配る気持ち、自身に厳しさを持つ事を学ばせて頂きました。心より感謝申し上げます。

 芳明様より学んだ事、思いを受け止め、厚子様、御家族様に心の込めたケアが出来る様これからも努めていく事を恩返しとして、芳明様のご霊前にお誓い申し上げ、お別れの言葉にかえさせて頂きます。

 どうか安らかにお眠りください。

                            平成二十七年三月九日

                            特別養護老人ホーム 温水園
                           ケアワーカー 介護福祉士 荻 恵美 

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