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入所者の方が不幸にしてお亡くなりになった場合、その葬儀において、担当した職員が園を代表して弔辞を読みあげます。このことは担当職員が誠心誠意勤めなければ、とうてい弔辞の文を作り読みあげることはできません。職員の気持ちが伝わった時の感激と、お世話させていただいた感謝の思いをあらわす弔文の一例をご紹介いたします。
 「北国の春」
ケアワーカー 秋吉友紀
弔辞

 今は亡き、田吹ナミエ様の御霊前に、温水園の職員を代表いたしまして、謹んでお別れの言葉を申し上げます。

 各地を襲った大型台風も去り、梅雨明け間近でこれから夏本番という矢先、田吹様とお別れしなければならなくなってしまったこと、とても寂しいです。

 田吹様、八十六年間の長い人生、本当にお疲れさまでした。田吹様は平成17年12月からショートステイを利用され、平成21年4月22日より正式入所となり6年間をお過ごしになられました。私とは平成22年4月1日より五年間のお付き合いでした。

 田吹様は歌が好きで、旧施設ではカラオケやレクリエーションでたくさん唄っていましたね。
 「北国の春」や「さざんかの宿」を歌われていた声、歌い終わると「次はあれ、あの歌はないかね」と積極的に参加されていた姿が昨日の事の様に思い出されます。新施設にかわってからは「昔は上手かったけど、今は歌いきらん」と歌声を聞く機会も減りましたが、みなで歌う祭には手で拍子をとったり、小さく口ずさんでいましたね。

 新施設ではトランプを積極的にされ、神経衰弱のやり方を覚えると一人でも集中して取り組まれていましたね。時に「ちょっと、一緒にやろうばい」と職員を誘って勝負し、とても楽しかったです。

 また、身なりに気を遣われていた田吹さん。毎日忘れず顔に乳液を塗ったり、衣服を整える姿がとても印象的でした。乳液を塗る際には職員が手鏡を持つと、グッと顔を寄せ真剣な表情で確認しながら塗られていましたね。塗り終わった後の「よし」と声が聞こえてきそうな頷きと、きりりとした表情がとても素敵でした。

 長男様やお嫁様が来られる事を楽しみにされ、お花やお饅頭を買ってきて下さるお嫁様の「お母さんの好きな物は何でも買ってあげてね」という言葉に甘え、出張販売では好きなお菓子やパンを買い召し上がっていましたね。

 少しずつ食事の量が減り、今年7月8日より食事を摂ることが出来なくなりました。点滴をしながらでも、毎日とても穏やかな表情で過ごされており、お嫁様よりお孫様が8月に結婚式を挙げることを事を聞くと、しっかり目を開け頷かれていましたね。それから徐々に目を閉じている時間が増え、元気になっていただきたく毎日声を掛けたり体をさする事を続けておりましたが、平成27年7月19日7時28分、息を引き取られたとの報せを受け、昨日も手を握り返してくださったのにと、今でも信じられない、信じたくない気持ちでいっぱいです。

 学校を卒業し初めての職場で田吹様と出会い、お世話をさせていただけた事を心から嬉しく思います。田吹様がたくさん笑いかけて下さったことで改めて気付かされた笑顔でいることの大切さを忘れることなく、これからの毎日に繋げていきます。

 田吹様、本当にありがとうございました。そして、本当にお疲れさまでした。


                            平成二十七年七月二十一日

                            特別養護老人ホーム 温水園
                           珊瑚ユニット ケアワーカー  秋吉友紀 

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